【完全ガイド】調味料の種類と働きまとめ|調理操作でおいしさが変わる!
- 山野熊さん
- 7 日前
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調理の味を決めるのは「調味料」!この記事では、塩・砂糖・味噌・酢などの基本調味料が持つ科学的な作用や料理への影響について、やさしく解説します。「調味のさしすせそ」もまとめて紹介するので、初心者の方から調理師を目指す方まで、ぜひご活用ください。
目次
⑴ 塩味料の作用と使い方
1. 塩味料の作用と使い方|塩の力を知ろう!
食塩の調理作用とは?
料理に欠かせない「食塩」には、以下のような重要な働きがあります。
脱水作用:野菜や肉の水分を引き出す
タンパク質の凝固作用:肉や卵の加熱を助ける
グルテンの形成:パンや麺作りで重要
防腐作用:保存性を高める
酵素の働きを抑える:変色や変質を防ぐ
ビタミンCの酸化防止:野菜の栄養を守る
葉緑素の安定化:野菜の色を美しく保つ
野菜の柔化作用:下茹で時の食感調整に有効
2. しょうゆと味噌の種類と特徴|和食の基本を理解しよう
しょうゆの種類・塩分濃度・用途まとめ(表形式)
種類 | 塩分濃度(%) | 特徴 | 主な用途 |
濃口しょうゆ | 約16 | 最も一般的、万能調味料 | 煮物、炒め物など |
薄口しょうゆ | 約18 | 色は薄いが塩分は高め | 吸い物、関西風料理 |
たまりしょうゆ | 約16 | 大豆が多く濃厚な旨味 | 刺身、照り焼き |
再仕込みしょうゆ | 約14 | 熟成期間が長く旨味濃厚 | つけ・かけ用 |
白しょうゆ | 約17 | 色が非常に淡く上品な甘さ | 茶碗蒸しなど |
味噌の種類・塩分濃度・用途まとめ(表形式)
種類 | 塩分濃度(%) | 特徴 | 主な用途 |
赤味噌 | 11〜13 | コクがあり濃厚 | 田楽、煮込み料理 |
白味噌 | 5〜7 | 甘みがありまろやか | 味噌汁、西京焼き |
合わせ味噌 | 8〜11 | バランスが良い | 汎用性が高い |
味噌の調理特性
芳香性:発酵由来の香りが食欲をそそる
コロイド性:スープなどに均一に溶けやすい
緩衝作用:酸やアルカリに対して安定
乳化性:ドレッシングなどの安定化に効果
脱臭作用:魚や肉の臭みを和らげる
3. 甘味料の働きと料理への影響|砂糖の力を活用しよう
砂糖の調理効果
溶解性:溶けやすく均一な甘さを実現
加熱変化:キャラメル化で香ばしさを演出
油脂の酸化防止:お菓子の劣化を防ぐ
でんぷんの老化防止:パンや餅の硬化を防止
ゼリーの透明度と強度を調整
卵白の泡立ち安定と光沢UP
アミノカルボニル反応(メイラード反応)で焼き色と香ばしさを付与
イースト発酵促進:パンの膨らみに寄与
みりんの役割
上品な甘みと照りを与える
煮崩れ防止や味の浸透を助ける
魚の臭みを抑える効果も
4. 酸味料の役割と使い方|お酢の知られざる力
酸味料(酢、レモン果汁など)は味を引き締めるだけでなく、以下のような効果があります。
殺菌効果:食品の保存に有効
タンパク質の変性促進:魚介のマリネなどで活用
酵素の働きを抑える:変色防止に
色素への影響:赤キャベツの色変化など
根菜への柔化効果:ごぼう、れんこんなどの下処理
魚の臭み消し:酢締めや南蛮漬けに
ビタミンCの酸化抑制:栄養価保持に貢献
5. その他の調味料|だし、スパイス、うま味調味料など
だし(昆布、かつおなど):うま味の土台を作る
スパイス・ハーブ:香りや刺激で食欲を促進
うま味調味料(グルタミン酸ナトリウムなど):味の深みを簡単に
6. 調味の順番「さしすせそ」を覚えよう!
調味料を加える順番には理由があります。味をしっかり染み込ませたり、風味を損なわないために、ぜひ覚えておきましょう。
さ(砂糖):分子が大きく最初に入れる
し(塩):浸透圧が高いため早めに入れる
す(酢):加熱で香りが飛ぶので後半
せ(しょうゆ):風味を残すため最後に近く
そ(味噌):香りを残すため仕上げに溶く
まとめ|調味料の働きを知ることで料理はもっと美味しくなる!
料理の味を支える調味料には、科学的な裏付けがあることが分かりましたね。塩や砂糖だけでなく、味噌・酢・みりんの持つ力を理解し、調理操作の工夫でプロの味に近づけましょう!
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