🌾 人類と小麦の歴史と小麦料理の分類
- 山野熊さん

- 1月13日
- 読了時間: 3分
インターネットの普及により、私たちはあらゆる情報に簡単にアクセスできるようになりました。料理も例外ではありません。「何か作りたい」と思ったとき、専門書を開いたり人に聞いたりしなくても、検索ひとつで無数のレシピが見つかります。
しかしその一方で、個人の好みや経験をもとに作られた配合や手順が、“本来の作り方”として広まってしまっているケースも少なくありません。それらは必ずしも悪意ある「デマ」ではありませんが、結果として「結局、どれが正しいのか分からない」そんな感覚を抱いている方も多いのではないでしょうか。
そこで本シリーズでは、流行やアレンジから一度距離を置き、**素材を起点にした「料理の基礎」**を、できるだけ丁寧に解説していきたいと思います。
記念すべき第一回目のテーマは――。

🌾 人類と小麦の歴史
小麦は人類文明の発展と密接に結びついた最も重要な穀物の一つです。
起源と栽培の始まり
小麦の栽培は約1万年前、現在の中東地域(肥沃な三日月地帯)で始まりました。野生種の一粒系小麦や二粒系小麦を人類が栽培化し、やがて現在の普通小麦へと進化しました。この農業革命により、人類は狩猟採集生活から定住生活へと移行し、文明の基盤が築かれました。
世界への広がり
紀元前5000年頃:エジプトやメソポタミアでパン作りが始まる
紀元前3000年頃:ヨーロッパ、インド、中国へ伝播
中世:製粉技術の発達により多様な小麦製品が生まれる
15-16世紀:大航海時代に南北アメリカ大陸へ
明治時代:日本で本格的な小麦食文化が発展
小麦は保存性が高く、粉に挽くことで様々な調理が可能なため、世界中で主食として定着しました。
🍽️ 小麦を使った料理・お菓子の大分類
小麦粉を使った料理とお菓子を、調理法や形態別に大まかなジャンルで分類いたします。
麺類
うどん、そうめん、ラーメン、パスタ、スパゲッティなど、小麦粉を練って細長く成形したもの全般
パン類
食パン、フランスパン、ベーグル、ナン、ピタパンなど、発酵させて焼いた主食系全般
焼き菓子
クッキー、ビスケット、サブレ、マドレーヌ、フィナンシェなど、オーブンで焼いた菓子全般
ケーキ類
スポンジケーキ、シフォンケーキ、パウンドケーキ、チーズケーキなど、ふんわりした生地の菓子
パイ・タルト類
アップルパイ、ミートパイ、タルト、キッシュなど、層状または型に敷いた生地の料理・菓子
揚げ物・天ぷら類
天ぷら、フリッター、ドーナツ、揚げパンなど、小麦粉を使った衣や生地を油で揚げたもの
粉もの料理
お好み焼き、たこ焼き、チヂミなど、小麦粉を水で溶いて焼く鉄板系料理
餃子・包み物類
餃子、シュウマイ、ワンタン、春巻き、ピロシキなど、皮で具材を包んだもの
すいとん・団子類
すいとん、ニョッキ、団子、白玉など、小麦粉を練って茹でた料理
クレープ・パンケーキ類
クレープ、パンケーキ、ホットケーキ、ガレットなど、薄く焼いた生地料理
ルウ・ソース類
カレーやシチューのルウ、ホワイトソース、グレイビーソースなど、とろみをつける用途
ピザ類
イタリアンピザ、アメリカンピザなど、平たい生地に具材を載せて焼いたもの
蒸しパン・蒸し菓子類
蒸しパン、肉まん、あんまん、中華まんじゅうなど、蒸して作る料理・菓子
クリーム・カスタード類
カスタードクリーム、シュークリーム、エクレアなど、小麦粉でとろみをつけたクリーム系菓子
以上が小麦粉料理の大まかなジャンル分類になります。
次回は基本的な配合について記します













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